

私はこの本を読んで、なんで三島由紀夫の小説がつまらなかったのかがよく分かった。若い頃は天才に興味があったので三島由紀夫の作品を結構読んだが、面白いのは評論だけで小説はどれもつまらなかった。三島由紀夫を読まなくなって20年くらいたってこの本を読んで、それまでの謎が解けた。要するに自分は三島由紀夫が興味のあったことに全く興味がないのだった。そして松本清張が興味のあったことに興味があるのだ。三島由紀夫... 続きを読む
Book 発売元 : 新潮社
おすすめ度 :
価格 : 660円(税込) 在庫あり。


三島が自衛隊市ヶ谷駐屯地でことを起こした昭和45年、小学校低学年のガキだった自分は、テレビを食い入るように見つめていた。 割腹自殺という行為が時代に合わないと、子供心に奇異に感じた記憶がある。 事件の大きさや、三島が訴えたかった主張の重さに比較して、この事件のことを伝える書籍はあまりに少ない。 この書は、客観的取材に基づき、事件に至る動機、行動へのプロセスを、時代背景とともに伝える良書だと感ず... 続きを読む
Book 発売元 : 角川書店
おすすめ度 :
価格 : 700円(税込) 在庫あり。


このシリーズ、タイトルのセンスは皆目ないですが、中身は綺麗にまとまっている文学紹介書。 三島由紀夫と言えば、誰もが知っている作家で一般的には「右翼」のイメージがありますが 彼のやっていたことを知れば単純に右翼をひと括りにできないと分かるだろう。 本書の著作人が意外と面白い人選です。斎藤孝、花村満月、小池真理子、島内景二・・・ 特に小池真理子氏はかなりの信者らしく三島の生み出す観念世界に陶酔して... 続きを読む
Book 発売元 : 新潮社
編集:新潮文庫
おすすめ度 :
価格 : 420円(税込) 在庫あり。


1 官僚制、合理化の中で、人間性を輝かそう としたが、現実に、おしつぶされた、 といった感じです。 2 ただ、文学は残る、ということでしょうか。
Book 発売元 : 文藝春秋
おすすめ度 :


あの三島由紀夫が組織した「楯の会」に属していた井上豊夫氏が、三島の「檄」を未だ果たさざる約束として捉え、これまでの生き方を綴った本である。 「東京大学では、大学当局が警察力の導入に消極的だったために、状況が泥沼化しました。1969年(昭和44年)1月には安田講堂に立てこもった全共闘と機動隊が激しい攻防を繰り広げた結果、学生全員は逮捕されたものの、安田講堂はいたるところが破壊され、東京大学は19... 続きを読む
Book 発売元 : コスモの本
おすすめ度 :
価格 : 980円(税込) 在庫あり。


三島は政治的な理由で一部で神格化されている。しかし、本書では、祖母に溺愛された生い立ち、官僚出で几帳面すぎる両親、典型的な中流風の生活、言葉が溢れ出てくる文才、突然の結婚と派手な新居、嫁と姑の冷たい関係、ゲイバーを巡る交友関係などを、率直かつリアルに描いている。三島が小説の天才であったと同時に、隠れゲイで江戸時代武家風の男色を好んでいた、という文学史では語られることのない一面を知ることが出来る。... 続きを読む
Book 発売元 : 文藝春秋
おすすめ度 :


レビューに書かれている方たちには、やはり賛否両論があり、なかなか楽しめるものがありました。 私は、みなさんとはまったく違う読み方をしました。 村上春樹という高く聳え立つ山を登る(難解な作品にどうやってアプローチするか)には、元ネタを軸に展開するような、いわゆる謎解き本を読むことが近道だと思え、本書に当たりました。 最近、他の作家を読む際に、なぜか元ネタを自力で発見することが多く、これもその一... 続きを読む
Book 発売元 : PHP研究所
おすすめ度 :
価格 : 819円(税込) 在庫あり。