新潮社

1Q84 BOOK 1

1Q84 BOOK 1

New

おすすめ度 :おすすめ度:3.5

村上 春樹

種類 : ハードカバー

高さ : 142hundredths-inches

4103534222

新潮社

長さ : 787hundredths-inches

ページ数 : 554 ページ

発行日 : 2009-05-29

出版社 : 新潮社

発売元 : 新潮社

重量 : 121hundredths-pounds

幅 : 571hundredths-inches

発送可能時期 : 在庫あり。

価格 : 1,890円(税込)ショッピングカートに入れる


1Q84 BOOK 1 購入者のレビュー

三人称としての完成形おすすめ度:4

村上春樹の“僕”が語る物語が長らく好きだったので、村上春樹が三人称で語り始めた時点で
どうもなじむことができず、書いている著者自身も本当の意味ではしっくりきていなかったのでは
ないかという気がしていました。

以前とは違い、“現在”を描くうえで三人称への転換は作家の中で重要なテーマだったのかと。
そして、その三人称での語りが『アフターダーク』を経て、この作品で完成したように思えます。
オブライエンの『ニュークリア・エイジ』を村上春樹は“魂の総合小説”と称していましたが、
この作品も同様に村上春樹にとっての“魂の総合小説”を目指しているのでしょう。

そのため、これまでの作品の焼き直しに思えるところなどはありますが、明らかなミステリでも
ないのに文学作品でこれだけ読ませるのはさすがだなあと思いました。おそらくbook3が発行された
ところで物語ははっきりしないのでしょうが、「よくはわからないけど、読後感にしばらく包まれる」
くらいの作品として着地してほしいですね。

このbook1だけで考えると非常に出来はいいと思います。


同時代に読める幸せおすすめ度:5

著者の小説をしばらく(カフカ以来)読んでいなくて,最近は伊坂孝太郎なんかにはまっていたせいか,伊坂作品を読んでいるという錯覚に陥る。なんだか,矛盾した話だけれど。

それはさておき,「1Q84」は面白いと思う。1984年というと自分は14歳で,「羊〜」を既に読んでいたのかな?文庫で読んだ覚えがあるので,それはさらに数年後のことなのか,まぁ,そんな頃です。ちなみに著者は当時35歳。若い・・・

青豆と天吾が交互に登場して,それぞれのシーンが交錯しながら進んで行く今作ですが,結構退屈させることなく読ませてくれる。それもそのはず,「タカシマ塾」なる農業コミュニティ(ほぼカルトですが・・・)が登場し,そこから派生した「さきがけ」というコミュニティが舞台のひとつとなっているのですが,自分の住んでいた町にちょうど「タカシマ塾」のモデルとなった「ヤマギシ会」(いまは名称を変更していますが)がありまして,同じクラスにヤマギシの子どもがいたので,なんだか妙な気分と,変な盛り上がりのなかBOOK2まで読了しました。

途中,別の世界に行ってしまうところもありますが,まずまず楽しめる本。BOOK3は2010年の4月発売,BOOK4まででるのかな?おそらく著者の最高傑作ではないと思うけれど,同時代に読める幸せは感じる。


一つ上の次元おすすめ度:5

村上春樹氏の言う、一つ上の次元からの救済を
この本を読んだときに感じました。
『海辺のカフカ』のときよりもそれははっきりしているように思います。

『ノルウェイの森』で救えなかったものを、この作品では救えると思うのです。
宗教、孤独、やるせなさ、を常に意識させられますが
Book2を読み終えて、やっぱりよかったなって思いました。

彼の作品の中でも、出口が大きいものだと思います。


読み応えがあるおすすめ度:4

文学界の話や、宗教の話がでてくるのですが、個人的にもクリスチャンで、小説家になりたいと思った事が
あるので、内容をとても身近に感じました。春樹氏に僕個人の内面を見抜かれたようにも思えました。

青豆と教団のリーダーの会話が面白く、知的好奇心をくすぐられますね。


内容が深すぎるおすすめ度:5

 この小説は、適当に開いてどこか一文を見ただけでも、なるほど真理だ、と納得させられる文章の集まりである。美文の集合体とされる三島文学の金閣寺のようなものだ。
 読んでいてとても面白いのだが、登場人物は何か幽霊のようで顔を感じない。彼らがなぜそんなに絶望していて虚ろなのかよくわからない。
 最初から最後までなにか平凡である。色々な事を考えさせられて、小説自体は形を持たず、読んだ側次第ということだろう。
 ストーリーは納得のいくものではない。ねじまき鳥クロニクルの第二巻を読み終えたときのような印象が残った。book3が出ることは、多くの人が予想していただろう。
 迷える不幸な主人公たちを、きちんとした場所に導き、終わらせてもらいたい。