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おすすめ度 :![]()
猪瀬 直樹
種類 : 文庫
高さ : 94hundredths-inches
4167431130
文藝春秋
長さ : 598hundredths-inches
ページ数 : 556 ページ
発行日 : 2007-03
出版社 : 文藝春秋
発売元 : 文藝春秋
重量 : 57hundredths-pounds
幅 : 417hundredths-inches
発送可能時期 : 在庫あり。
ピカレスク 太宰治伝 (文春文庫) 購入者のレビュー
2人の大作家の「神話」を剥ぐ![]()
数々の神話と伝説に彩られた井伏鱒二・太宰治師弟の実像を、資料の博捜によって炙り出すミステリー評伝。
小説仕立てだが、「真相」を明らかにするための資料解釈の手法は、むしろ学術的と言えるかもしれない。
太宰治の芥川賞への執着などは有名なエピソードだが、神聖視されがちな太宰の俗物性と自分勝手さをここまではっきり書いた本は少ないのではないか。特に太宰の度重なる自殺未遂の真実を、状況証拠と太宰自身の証言(すなわち自身の自殺未遂体験を基にした諸作品の中での記述)などから解明する手腕は見事の一言に尽きる。「何度も失敗した自殺に、最後には成功した」という通説を顛倒させる驚異の推理力には脱帽した。
井伏鱒二の創作の秘密も徹底的に暴露、井伏にとっての作家業は「身過ぎ世過ぎ」にすぎなかったと喝破する。その舌鋒は、ロクに検証もせずに井伏の描写力を手放しで絶賛した作家・評論家筋にまで及ぶ。井伏・太宰の師弟関係への洞察も鋭い。
また商売・ビジネスという側面から日本近代文学史を読み解く視点も興味深く、「文壇」の視野の狭さと底の浅さを浮き彫りにしている。
ページを繰る手が止まりません![]()
かなりページ数の多い本なのですが、出てくる事実が一々面白く、
ページを繰る手が止まりませんでした。
太宰治の自殺未遂が、都合の割る状況をリセットするための
手段として、そんなにも意図的に行われているのであるとの見立ては、
本書を読む限り本当であったと思わざるを得ませんが、
何となく割り切れないものも感じました。
井伏鱒二の作品の舞台裏は、なかなか迫力がありました。
猪瀬氏の「我こそは記録文学者」との自負を強く感じました。
猪瀬氏の手によって、著名な作物に次々とバツが付く中、
『「サヨナラ」ダケガ人生ダ』だけが残ったのに、少々ほっとしました。
実は井伏氏の著作で興味があるのは「厄除け詩集」だけでしたので。
あくまでミステリー![]()
太宰治と井伏鱒二という文豪二人の闇歴史。
とってもスキャンダラスな内容です。
膨大な資料、証言を基に著者の想像、推量も
交え、小説仕立てになってます。
僕としては、お二人の名誉に関する事なので
せめてドキュメント風に書いてほしかった。
あくまでミステリーなので都市伝説風に言うなら、
信じるか信じないかはあなた次第です(笑)
結構なページ数なのでお二人に興味がない人は
かなりしんどいと思われます。
ジャーナリストとしての完成![]()
作家と評論家…その狭間に身を置き、ジャーナリズム界に独自の位置を占めていた時期の猪瀬直樹の代表作と言えよう。太宰や井伏それ自体を論じるのでなく太宰や井伏を通して昭和初期の「文学」の背景を追ってゆこうとするスタイルは猪瀬の面目躍如であろう。ピカレスクふたりの伝記読み物としても十分楽しめる。政治の場に深入りしすぎた猪瀬には、このような鋭い直感と緻密な実証の婚姻した「作家の評伝」を再び書いてほしいものである。猪瀬直樹のカンバックを祈念する。
太宰治の自殺の動機![]()
驚きの事実が連続で出てきて、厚い本だがずっと興味深く読める本だった。特に、太宰が死のうとしていたのではなく、生きようとしていたことが驚きだった。
また、読めば誰でもが感じると思うが、太宰も井伏鱒二もとんでもない悪漢(=ピカレスク)であることが分かってくるので、むかむかしてくるのと同時におもしろく読めた。
徹底した調査と事実を重視する著者のスタイルが、よく発揮されている。
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